民法

対抗問題と第三者

  • 2019.12.21

対抗問題は民法において非常に重要な事項です。対抗という言葉は、法律上では「相手に対して(その権利を)主張できる」かどうかということです。そして対抗問題と深い関係にあるのが、第三者。日常で使う「第三者」と違い、法律上の第三者には厳密な規定があり、更に同じ「第三者」でも意味が異なる場合があります。ですから、対抗問題では登場人物がが第三者に当たるかどうかを正しく判断する必要があります。ここが厄介なんです […]

知識をつなぐ覚え方

  • 2019.07.05

不動産登記法の問題を解いていて、ああ、法律というのはこうやって基礎を繋いで覚えると効率がいいのだ、と思った例があったので記録しておきます。問題の内容は下記です。 賃借権を敷地権とする区分建物についてされた抵当権の設定の登記には、建物のみに関する旨の記録が付記される。(司法書士試験平成22年問題) 答えは「×」なのですが、この問題を解くのに必要な知識は、以下の2つです。 賃借権に抵当権は設定できない […]

「推定する」と「みなす」問題いろいろ

  • 2019.05.02

引っ掛け問題的な出題の種類のひとつで多いのが「推定する」と「みなす」ですよね。問題文全体は正しく見えるのでうっかりすることが多いのです。そこで横断的にこの問題を集めてみました。参考資料早稲田経営出版「新・でるトコ 民法」 まずは基本、推定するとみなすの違い 「推定する」あることがらと別のことがらが、同一であるかどうか不明のときに、ある法令の規定の関係では一応同一視して、同じ効果を発生させる。当事者 […]

根抵当権の元本確定事由と前後にできること・できないこと

  • 2019.02.16

司法書士試験では合否を決するとも言える根抵当権。色々ごちゃごちゃ考える前にまずは基本をしっかり押さえたい。下記については、完璧に頭に入れていないと常に頭が混乱します。(1)元本の確定事由とその時期(2)元本確定の前後で何ができて、何ができないか 元本確定事由 元本確定事由は、民法398条に記載されているのですが、この条文は非常に分量が多く、確定事由だけがまとまって記載されているわけではないので、自 […]

他人物売買と損害賠償

  • 2019.02.13

他人物売買は、買主が悪意の場合、契約解除はできますが、損害賠償はできない、というのが基本です。私のような早とちりな人間は、上記を覚えると、問題文に「悪意の買主」+「損賠賠償」=できない!と決めつけてしまいます。が、ここに一点落とし穴があるのです・・(私はこの穴にいつも落ちてしまいます)原則できないとする損害賠償は「民法561条」に基づく損害賠償を指しています。 (他人の権利の売買における売主の担保 […]

牽連性がネックね、留置権

  • 2019.02.12

留置権は非常にシンプルな物権です。できることは、目的物を自分のところに留めておけるだけ。優先弁済権はないし、物上代位もできませんが、持っていることはずっとできるので、ある意味最強です。法定担保物権なので、設定契約をすることはなく、占有が効力発生要件のひとつなので、登記もありません。効力発生要件は①占有 ②物に関して生じた債権 ③弁済期の3つで①と③は非常にわかりやすいです。ここまでなら、それほど悩 […]

時効完成を知らずにした債務の承認は、時効利益の放棄に当たるか

  • 2018.07.13

時効利益は「放棄」できますが、知らない利益は「放棄」できないことになっています。 では、下記の問の答えはどうなるでしょうか? 債務者が時効完成を知らず債務を承認した。債務者は時効の援用をできるか? 答えは「できない」です。 ここで私は、知らない利益は放棄できないはずなのになぜだ?と思いました。 もうひとつ問題です。 債務者が時効完成を知らずに債務を承認した。債務者は時効の利益を放棄したことになるか […]

債務者主義と債権者主義(つまり危険負担の話)

  • 2018.06.29

いつも「債務者主義」と「債権者主義」がこんがらがってしまう私です。なぜだ!理由はとても単純でした。 「債権者主義」と「債務者主義」の意味がわからずに暗記しようとしていたせいです。 ここで整理します。 以下は引用です。 債権者主義は、債権者に泣いてもらう主義のことです。 債務者主義は、債務者に泣いてもらう主義のことです。 (早稲田経営出版 「山本浩司のオートマシステム 民法I」から一部抜粋) つまり […]