代理権の消滅事由という問題があります。これだけなら至って簡単です。条文そのままなので。 第111条代理権は、次に掲げる事由によって消滅する。一 本人の死亡二 代理人の死亡又は代理人が破産手続開始決定若しくは後見開始の…
対抗問題と第三者
対抗問題は民法において非常に重要な事項です。対抗という言葉は、法律上では「相手に対して(その権利を)主張できる」かどうかということです。そして対抗問題と深い関係にあるのが、第三者。日常で使う「第三者」と違い、法律上の第三…
知識をつなぐ覚え方
不動産登記法の問題を解いていて、ああ、法律というのはこうやって基礎を繋いで覚えると効率がいいのだ、と思った例があったので記録しておきます。問題の内容は下記です。 賃借権を敷地権とする区分建物についてされた抵当権の設定の登…
「推定する」と「みなす」問題いろいろ
引っ掛け問題的な出題の種類のひとつで多いのが「推定する」と「みなす」ですよね。問題文全体は正しく見えるのでうっかりすることが多いのです。そこで横断的にこの問題を集めてみました。参考資料早稲田経営出版「新・でるトコ 民法」…
根抵当権の元本確定事由と前後にできること・できないこと
司法書士試験では合否を決するとも言える根抵当権。色々ごちゃごちゃ考える前にまずは基本をしっかり押さえたい。下記については、完璧に頭に入れていないと常に頭が混乱します。(1)元本の確定事由とその時期(2)元本確定の前後で何…
他人物売買と損害賠償
他人物売買は、買主が悪意の場合、契約解除はできますが、損害賠償はできない、というのが基本です。私のような早とちりな人間は、上記を覚えると、問題文に「悪意の買主」+「損賠賠償」=できない!と決めつけてしまいます。が、ここに…
牽連性がネックね、留置権
留置権は非常にシンプルな物権です。できることは、目的物を自分のところに留めておけるだけ。優先弁済権はないし、物上代位もできませんが、持っていることはずっとできるので、ある意味最強です。法定担保物権なので、設定契約をするこ…
時効完成を知らずにした債務の承認は、時効利益の放棄に当たるか
時効利益は「放棄」できますが、知らない利益は「放棄」できないことになっています。 では、下記の問の答えはどうなるでしょうか? 債務者が時効完成を知らず債務を承認した。債務者は時効の援用をできるか? 答えは「できない」です…
債務者主義と債権者主義(つまり危険負担の話)
いつも「債務者主義」と「債権者主義」がこんがらがってしまう私です。なぜだ!理由はとても単純でした。 「債権者主義」と「債務者主義」の意味がわからずに暗記しようとしていたせいです。 ここで整理します。 以下は引用です。 債…