youtubeの1回目をアップしてから、随分日が経ってしまったのですが、第2回目をアップしました。第2回目は、2020年の行政書士試験に受かった理由について、です。

超短期&ダブル受験が功を奏した?

2020年、私は行政書士試験と司法書士試験をダブル受験する予定でした。通常のスケジュールでは、司法書士試験は7月、そこから4ヶ月後の11月に行政書士試験です。ところが、2020年はコロナの影響で司法書士試験が9月に延期。司法書士試験から行政書士試験まではナント2ヶ月しかないことになってしまいました。

ご存知の通り、司法書士試験の方が試験範囲が広いです。重なっている科目もあります。図にするとこんな感じです。

ですから9月までは、完全に司法書士試験の勉強のみ。行政書士試験の勉強は、2ヶ月しかないため、学習範囲をかなり絞らないと間に合わないと判断しました。

司法書士と重なる科目のうち、「民法」「会社法」については司法書士の方がレベルが高く範囲も広範だと感じていましたので、この2つは司法書士試験の学習で済ませました。(つまり司法書士試験後はあまり手をつけていない)「憲法」については、行政書士試験の方が難易度が高いと感じていたため、司法書士試験の前から、行政書士試験の「憲法」を教材にして学習していました。そしてアフター司法書士試験は、「行政法」のみに集中しました。行政書士試験は行政法の点が取れるとかなり合格に近づけるからです。使った教材は、下記の3点だけに絞りました。

  1. 行政書士 合格のトリセツ 基本テキスト
  2. 行政書士 合格のトリセツ基本問題集
  3. 行政書士 トレーニング問題集 4行政法

行政書士 合格のトリセツ 基本テキスト

5分冊になるセパレート型の基本テキストです。なんとこれ1冊に民法・憲法・行政法・その他(商法・基礎法学・一般知識)の基本テキストがおさまっていて、残る1冊は「行政書士試験六法」になっていて、必要な条文がすべて掲載されています。(横書き、文字は大きく読みやすい、薄くて持ち歩きも簡単!今の所、老眼&強度の近視の私にはベスト・オブ六法です)オールカラーにゆる〜いイラスト付き。「本当にこんなんでいいのか?」と疑いたくなるほど親しみやすい書籍なのですが、侮れないほど説明が「わかりやすい」のです。

行政書士 合格のトリセツ 基本問題集

こちらも全科目で1冊、厳選250問ぽっきり。これだけで基礎が身につくと思うとホッとさせられる問題集です。マルバツを記載する欄がありましたので、ここに「◎:正解・理由もばっちり」「○:正解・理由がやや曖昧」「△:正解だけど理由が違っている」「×:不正解」の4つに分けて問題を解いていき、3周目以降は「△」「×」のみに絞って回していきました。

行政書士 トレーニング問題集 4行政法

行政法で高得点を狙ったので、行政法だけはこちらの問題集を使いました。モノクロで大変殺風景な誌面で私的にはやる気が起きにくい問題集なのですが、問題数が多いという特長を見込んで購入しました。全問解く時間はなく、上記の問題集で不得手だった箇所、少し足りないと思われる箇所だけ、集中して解きました。

学習期間が、2ヶ月という超短期になったおかげ(?)で余計な勉強を捨てたことが、結果的には良かったと思っています。もちろん、司法書士試験の勉強はしていたわけですし、3年ほど前まで行政書士試験の勉強をしていたこともあります。その効果がゼロとはいいませんが、はっきり言って私は「相当勉強不足」な人間です(威張るな)。司法書士は逆立ちしても受かりそうもないような点数なのです。

ただ、司法書士試験の膨大な学習の後、上記3冊に教材を絞ったときの感想は「試験範囲がめちゃ狭い」でした。比較の妙です。行政書士試験の学習だけを行っていたときは、そんなことは思っていませんでしたので・・・2020年のコロナの影響が、私の試験については良い方に働いたということです。

会場のおかげ?

会場のおかげで試験に受かったなどという話は普通ありません。

毎年、私の行政書士試験は近隣の大学で行われていました。ところが・・恐らくこれもコロナの影響でしょう。大学が使えなかったのか、2020年の試験会場は『さいたまスーパーアリーナ』でした。

通常よりも遅めにその「受験票」は届きました。試験の2週間か3週間ほど前だったと記憶しています。会場名を見た時、私は感動しました。『さいたまスーパーアリーナ』。それは私にとって総合格闘技「PRIDE」の聖地だったからです。(若い人は知らないか・・今のRIZINの前身といったところです。私はK-1から総合格闘技に流れた人間でした。詳しくは、AmazonPrimeの『有田と週刊プロレスと』シーズン1〜シーズン4を御覧ください。脱線ですが、有田と週刊プロレスと』は死ぬほど面白くて感動的です。一人の人間がプロレスについてただ喋るだけでこんな面白い番組が出来るとは、驚きです。)私の中で、『さいたまスーパーアリーナ』は戦いの地でした。実際にPRIDEの試合をここで観戦したこともあります。絶対にここで受かりたい、受かるしかない!ここで受かるのが私の運命だと思いました。(つまりバカでした)でもバカで良かった。どうしてもこの会場で受かりたい私は、残りの2週間、必死で勉強しました。モチベーション激アップです。頭の中には「PRIDEのテーマ」(youtubeで聴いて)が鳴り響いていました。「どんどんどどん」のアレです。脳内で高田さんが太鼓叩いてました。その鼓動は試験会場に向かう私の頭にもずっと響いていました。

そして実際に受かりました。

帰宅後、解答速報で自己採点した私は「記述が0点でも受かる点数である」ことを確認し、信じられないので3〜4回計算し直しました。しかし何度計算しても「受かってしまう点数」でした。記述のうち1問はほぼ完璧に書けていましたのでこの段階で「絶対合格出来る」とわかっていたのですが、未だ半信半疑で、実際に合格届を手にするまでは誰にも言いませんでした。それほど私は「相当勉強不足」だったのです。

このことから得られた教訓。「何が功を奏するか」はわからない

今後

さて、ここまでが2020年に起こった出来事です。そして私は、相変わらず司法書士試験には落ち続けています。ということは今後は司法書士試験に絞って学習する、のかと思いきや・・・

「予備試験」を目指すことにしました!えええー!!というわけで受験生活は続くよどこまでも。