フリーランサー、絶体絶命の就活 その2
しかし、今の就活ってすごく手軽なんですなあ。サイトに登録して「応募する」ボタンを押すだけ。あとはメールを確認して、面接まで漕ぎ着けるかどうかを待つ。不採用の連絡はメールか、採用サイトの管理画面での返信を待つだけ。特に私は正社員や転職は希望していませんので、一層簡素なのかもしれませんが、大学時代のバイト探し(FromAの時代)と比べるとかなりお手軽です。ウェブクリエイターなら、就活サイト周りのことぐらい知っていても良いよな。自分事にならないと細かい点まで知ることが出来ないものですが。想像力の欠如です。
登録したサイトと、登録後の動きについて参考までに書いておきます。
正社員・アルバイト系
- Indeed
- マイナビバイト
- しゅふJOB
- エンゲージ
派遣系
- エン派遣
- リクルートスタッフィング
副業・アウトソーシング系
- 副業クラウド
- Anycrew
- ママワークス
- サンカク
正社員・アルバイト系は、直接雇用の仕事がメインです。私は宅建士資格と行政書士合格(未登録)を所持しているので、これらの資格を生かした形で仕事を探すなら『Indeed』がおすすめです。法律系の仕事や、宅建士資格所持の方向けの仕事などが数多く掲載されています。実際に弁護士事務所の事務仕事や行政書士事務所の事務仕事などの面接にも伺いました。(採用はされませんでしたが、面接までは漕ぎ着いたということです)法律系の事務の場合は、SPI3のオンラインテストを行うこともありましたので、ある程度就活的な準備も必要かもしれません。他にも高校の講師の仕事や、図書館司書(資格保持者向け)、留学希望者へのコンサル事務(留学経験者向け)など、業種も幅広いです。
派遣系は、仕事を見て応募した後、派遣会社の登録会に出向いて派遣登録をするパターンです。現在は「労働者派遣法(通称派遣法)」に基づいた契約になるため、各派遣会社には下記のような記載がされています。
雇用契約が30日以内の派遣は下記の方が対象となります
- 60歳以上の方
- 雇用保険の適用を受けない学生の方
- 年収500万円以上の方(副業として働く方)
- ご自身が世帯の生計者でなく世帯収入が500万円以上の方
初心者にはわかりにくい記載です。求人広告には「1日からOK」と書かれているのに?と思うのですが、要するに1日だけ働く場合でも上記の4条件に該当しない場合は、派遣会社との長期雇用契約を結んでおく必要があります。そのために登録会に出向く必要があります。
派遣は、主に事務系と物流系があり、1日からOKの仕事の多くは物流系です。倉庫での値付け、仕分け、ピッキングなどの作業です。他にも介護系派遣もありますが、こちらは資格を持っている方向けがメインです。『エン派遣』は物流系が多く、『リクルートスタッフィング』は事務系の掲載が多いです。『リクルートスタッフィング』については、ログインして更に『ELAN』というサイトに登録すると、エクセル・ワード・パワポ・アクセスなどMicrosoft系のオンライン講座を無料で受けることが出来ます。この講座はよく作り込まれていますので、それだけでもお得かなと思います。
副業・アウトソーシング系に、Lancer’sとCrowdworksが入っていませんがこれは以前から利用しているためです。この2つについて書いておくと、まともな仕事が取りたい場合は『Lancer’s』です。『Crowdworks』の方は、下請け業者を探している新興のWEB制作会社やセミナーのお客を探す業者が横行している印象です。(昔はそうでもなかったのですが)『Lancer’s』にも勿論そのような傾向はあるのですが、まだまだ会社との直接取り引きが獲得できる余地はあります。ただこの2つは業務委託・案件単位の単価で仕事をとることが出来ます。
ここから紹介するサイトは上記2つとは異なり、業務委託ですが時給換算や月給性がメイン。副業を探したい場合は『副業クラウド』や『Anycrew』が選択肢に入ります。時給は1,500円〜3,000円とまあまあです。本格的なエンジニアならエンジニア向けの『クラウドテック』や、『ITproパートナーズ』『レバテックフリーランス』などエージェント系も視野に入ると思いますが、私はエンジニアではないので登録は見送りました。『副業クラウド』からはスカウトメールがあり、契約できました。
副業初心者なら『ママワークス』がおすすめです。プロフィールに自身の経験を書いておくと、かなりの数のスカウトメールが届きます。実際には、スカウトメールから応募画面で応募し、更に詳細なプロフィールを送ってオンライン面接の流れですが、スカウトなしで応募するよりも、面接に進める可能性は高いです。こちらのサイトもサイト内に、オンライン講座があります。「WEBマーケティング」「ライティング」「インサイドセールス」などの講座があります。WEBマーケティングについては、情報がやや古くGoogleの画面がかなり変わっているので、そのまま使えない項目もありますが、参考にはなります。『ママワークス』でも、契約できた会社がありました。
毛色の変わったものとして『サンカク』があります。こちらも業務委託ですが、その名の通り企業の課題に参画する、という形式になっていまして、やりがいを刺激される案件が多いのですが、傾向としては「販路拡大」や「新規事業支援」がテーマになっており、HP制作の場合でも単純な制作というより、課題を共に考えてくれる人が求められます。こちらは、面接を控えている企業がひとつあります。『副業クラウド』にも自治体の副業人材というジャンルがあります。このあたりのユニークな不休業形態も私としては注目しています。
求められる人物像にはかなりの幅がある
ここまで2ヶ月ほど、様々な就活・副業活動をしてみて、求められる技術や人物にはかなりの幅があることがわかりました。例えば、デザイナーやコーダー以上にディレクター的な人物の方が時給も高めで求人も多い。勿論上流過程に関わるので当然といえば当然ですが、フリーランスはディレクションに関わる経験は積みにくいので、人材としても少ないのが現状なのでしょう。副業人材にというジャンルを狙うなら、ただのマーケターではなく、販路拡大のための戦略策定や新規商品・事業の計画、SNS運用も含めた総合的なサポート力が出来る人が強く求められています。
いくつか契約も獲得し、絶体絶命状態からは、少しマシにはなりましたが、もう少しこの仕事探しを続ける予定。ただし!私は自社のサービスの確立を諦めていないので、こちらに力を入れすぎると、ミイラ取りがミイラのパタンになりそうなので、そのあたり気をつけながら、ここからは『サンカク』『副業クラウド』を中心に据えようかと考えています。