東京2020 オリンピック雑感
開会式前に行われた、サッカーやソフトボールの予選も勿論見ていました。けれど、私の東京2020は、7月24日の男子個人ロードレース決勝から始まりました。私は、自転車ロードレースの固定ファンではありません。開会式後を見た後、オリンピック関連のサイト閲覧していた私は、gorin.jpというサイトを見つけ、TV中継のない競技を配信で見ることが出来るとを知り、なぜか男子ロードレース決勝を見ていたのです。
そこには、沿道で観戦する人々が映し出されていました。沿道の観戦を問題視する人もいましたが、私は観客を見て正直ほっとしました。オリンピックを楽しんでもいいんだ、盛り上がっていいんだと確信したからです。それと選手たちに歓迎していることが伝わるといい、と思いました。
男子個人ロードレースは244kmの長丁場、時間は6時間を超えます。競技中、次第にロードレースがSNS上で話題になり、テレビ中継さえない、gorin.jpでも英語実況のみ、それほど注目されていない競技がSNSのトレンドに上がった瞬間にたまたま遭遇しました。ロードレースに詳しい人が、急遽Instaライブ配信で実況をしている、というツイートが流れてきて、私も思わず参加しました。TVよりも柔軟に対応出来る個人メディア、それを駆使して観戦する人たち、その逆転の構図が実に心地良かった。マスコミが、「視聴者は有力な日本人選手が出るものしか見ない」と思っているとしたら、「テレビに一杯食わせてやれ」というような気分でした。日本の様々な風景が映り込み、観客がそこにいて、自国開催を感じさせる。「TV中継しないなんて、もったいない!」というツイートも多数見られました。
味を占めた私は、TV中継される注目競技とPCのgorin.jpの同時視聴で、TV中継のない競技を見倒すことになります。応援のお供は、Yahooの競技別ツイートのまとめページ。皆が自宅観戦になり、ツイートを見ながら自分もつぶやきつつ観戦すると、一人で応援していることを少し忘れられる。もともと殆どツイートしない人だったのですが、オリンピックの間はやたらとツイートしてしまいました。
そのひとつがサーフィンでした。競技サーフィンを見るのも初めて、特にサーフィンに興味があったわけでもないのですが、ルールを知って見てみると案外面白い。予選を見ていたら、あれよという間に男女とも日本人選手が勝ち上がっていきます。そしてなんと台風までやってくる。メダルレースに日本人選手が進んだことで、急遽TV中継が入ることになる。決勝では波を待つ、という自然との戦いも感じさせ、室内競技とは違った側面を見ることもできました。
考えると、私は「日本が映る」競技を見ていたのかもしれません。海や山やただの道や。
ロードレースについては、現地にいた方のyoutubeなど生の映像もなかなか面白く、このレースを開催するのにいかに多くの人が関わっているのかを感じさせてくれます。このレースだけ、保存版DVDが欲しいよ(女子も面白いです)。このレースを配信で見ていた人たちの感想も非常に味わい深いので、集めて本にしたいくらいです。
直接触れ合うことができない時代に、ネットで繋がることが容易になり、報道よりも速いスピードで個人が発信する面白さ、これが私の今回のオリンピックでした。始まる迄はそんなこと少しも考えていなかったのですが。
ネット配信とツイートの山を見ながら、私は全世界同時開催オリンピックみたいなこともできそうだな、と思っていました。1都市がすべての競技を開催するのではなく、国ごとに競技を分担して行う、全てを双方向のネットで繋いで、開会式は時差があるから、リレー式に順番に開催して次の都市にバトンを渡す、みたいな。まあ、そんなことはないでしょうけど。
程なく、パラリンピックが始まります。どんなパラリンピックになるんだろう?
参考にさせていただいた記事をあげておきます。
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01715/080300006/
https://note.com/chatareau/n/n5ea5bb5388aa
https://note.com/nishi19/n/nfc27019a0d3d