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顔面神経麻痺の形成外科治療 その5

2018.12.17
 

先日は東大病院の説明が多くなったので、本日は手術および手術直後のお話を中心にします。手術3日後に、血を外にだすための細い管(血抜きの管、と呼んでいました)を外していただき、4日後に無事退院しました。先生には「抜糸までいていただいても全然構いませんよ」とおっしゃって頂いたのですが、就寝が毎日21:00は苦痛だったので、退院しました。0:00でよければねえ、いても良かったかも。実際、抜糸まで入院する方が多いようです。

前回記載した今回の手術の3部位について、今のところ最も効果が顕著と思われるのは、実はおまけで追加した(3)の下瞼です。これは、病的共同運動の軽減のために行ったものですが、今まで右側の顎で咀嚼をすると、やたらと右目が閉じてしまい、あまり右の奥歯を使わなくなっていたのですが、おそらく今の感じだとかなりこれが良くなっていて、自然に右で噛む回数が増えた気がします。術後筋肉が戻るので、後遺症も少し戻ってしまうかと思いますが、術前より改善されることが確かじゃないかな。

眉毛が下がっているのと二重が一重だった箇所は術後の腫れがまだまだひかないので、効果がわかりにくいですが、手術した右は、大分少女漫画な瞳になっています。腫れがどの程度かというと、めっちゃ殴られて負けたボクサーみたいな感じです。最初はちょっとびっくりしたけど、見慣れてきたし、日々腫れはひいています。

手術の痛みについては、局部麻酔で、術中の痛みはゼロです。強いていうと、麻酔の注射が一番痛いですが、これは歯の治療も一緒なので、やむを得ないでしょう。術後も一応錠剤の痛み止めを使っていますが、無痛です。傷があって右目をガーゼで冷やし続けている以外は元気な状態なので、院内をやたらウロウロしています。体が鈍る。後は食堂または自室でひたすらPCたたいて仕事です。これも食堂で書いています。クリック音が気になる人もいるかなと思って。院内にスポーツジムがあればいいのになあ、ってあるわけ無いですよね・・・

面白かったのは局所麻酔のため、手術室の会話が聞こえていること。執刀してくれた先生(教授)が、ナースや助手に注意をしているのが聞こえてきました。「僕にあわせるホスピタリティじゃなくて、自分がやるときにどうするかっていうことを考えて・・・」自分以外に手術室に入っている先生に伝えていた言葉です(細かい点は曖昧です)。一番気になったのは「形成外科の仕事は切ることじゃないからねえ。」手術中、気になりましたこの台詞。むむ。切ることではなくなんだろう、再建か?ドラマならここは「形成外科の仕事は切ることじゃない、●●だ。」まで言ってくれそうなシーン。ドラマの台詞は現実よりも親切。

手術後は、翌朝までは、冷やしたガーゼを定期的に取り替えて手術した目は開けないこと。その後2日ほどは、冷やしガーゼを当てて、冷やしていました。この間は洗顔はなし。シャワーは翌日から顔以外はOKです。3日目には洗顔許可がでました。ごしごし触らなければ、傷も優しく触わるのは大丈夫ですとのこと。

退院前日には、家に帰ったらガーゼを当てなくてももう良いので、そのまま帰って大丈夫ですよと言われました。「先生、私はいいですけど、人が見たらびっくりしませんかね。」「うん確かに人はびっくりするかもしれませんね。その場合は今みたいにガーゼをあてておけばいいですよ。」だって、黒い糸がついたままだし、腫れてるしなあ。

調べた病院の中には、この手術を日帰りでやってくれる病院もあるので、「入院してほしい」と言われたときは、日帰りでいいのでは?と思いましたが、術後の数日はやはり入院している方が良かったです。病院なら、ガーゼを貼り付けて堂々と歩いていられますし、転んだりぶつけたりする心配もないので。

さて、明日は手術から6日後、外来で抜糸です。諸々で手術は3度目ですが、抜糸は初体験で、ちょっと怖い。つづきはまた。

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